生産者の努力が生んだJA蒲郡市が誇る赤い宝石。
ビタミンたっぷりの蒲郡産イチゴを紹介します!

サンベリー蒲郡

■苺部会の概況(2023年4月現在)

部会員数 栽培面積 出荷市場 主な出荷時期
39名
(章姫:33名)
(ゆめのか:8名)
11.93ha
(章姫:10.66ha)
(ゆめのか:1.27ha)
セントライ青果(株) 10月下旬から
6月下旬まで

蒲郡は、海に面し山に囲まれており年間の日照量も多く、地形を活用した施設栽培が盛んな地域です。
大正初期からイチゴの栽培が始まり、平成4年に苺部会「サンベリー蒲郡」が発足しました。
太陽(サン)の愛情をいっぱい受けたストロベリーから「サンベリー」と命名しました。

「サンベリー蒲郡のポスターが完成」

サンベリー蒲郡のポスターを作成しました。
蒲郡駅内への設置や販売促進などに活用し、多くの人々にサンベリー蒲郡の魅力を発信していきます。

2種類の赤い宝石

章姫(あきひめ)

大玉で酸味が少なく甘味が強い品種章姫、果形は今までのイチゴのイメージと違って細長い。

ゆめのか

果汁が豊富でとてもジューシー、糖酸バランスが良くさわやかな食味の「ゆめのか」。果実は大きく果実の色も明るく鮮やかな紅色です。

イチゴの栽培

イチゴは、露地栽培では冬の間成長が止まり、5月頃にならないと収穫できません。しかしハウスの中で暖かくして、夜に明かりをつければ、10月下旬から6月下旬頃までの長い期間で収穫することができます。
イチゴの栽培期間は育苗から収穫終了まで14ヵ月の長期に渡ります。土耕栽培の場合は、そのほとんどが中腰作業という欠点がありますが、最近では、高設栽培に取り組む農家が増加しています。

高設栽培

栽培するところが地面より高い棚になっているため、作業や収穫が腰を曲げずにできます。また、一部では苗場としても活用されており、この場合、空間を立体的に使えるので、従来の苗場面積の半分以下で同じだけの苗を採ることができます。
苺部会では、この栽培方法( この栽培方法の良いところは、肥料や水がコンピューターやタイマーによって自動的に管理され、衛生的に栽培されるため、どれも美味しい実をつけます)が年々増え、現在栽培面積の8割強(施設数では100施設以上)が高設栽培です。

イチゴを早く収穫するために

農家の人たちは、少しでも早く収穫できるように工夫をしています。そのひとつが夜冷育苗の施設(ハウス)を使うことです。この施設は、昼間は日光に当てますが、夕方から朝までの間は、銀色のビニールを覆って真っ暗にし、さらに冷房によって冷やします。こうすることによって早く花芽を付けることができ、10月からの収穫が可能となりました。
収穫時期が早くなれば、それだけ長い間、イチゴを消費者に提供することができるのです。

生産者の努力が生んだJA蒲郡市が誇る赤い宝石。
ビタミンたっぷりの蒲郡産イチゴを紹介します!

収穫日の翌日に店頭に並ぶ

朝のうちに収穫し、その日の午後にパック詰めを行います。そして夕方にはJAの総合集出荷場から青果市場に出荷されます。翌日の朝、スーパーなどの青果コーナーに並ぶので新鮮そのもの!産地の美味しさをそのまま、ご家庭で味わうことができます。

「新鮮」を出荷します。だから軸付き!

“サンベリー蒲郡”と言えばトレードマークの“親子ペンギン”となんといっても“軸付き”。なんで軸を付けるかって?それは収穫やパック詰の時に果実に触らないようにして少しでも新鮮なイチゴを皆さんにお届したいからです。

また、軸を付けることで、小さな子供さんでも軸を持って食べられ、衛生的で食べやすくなっています。

通いコンテナ

従来の段ボール出荷に比べ、通いコンテナでの出荷は組み立て時間が軽減されたことにより、生産者の方の作業時間の省力化になっています。また、費用削減につながるほか、ゴミ削減、品質維持にもなっています。平成13年から、クリスマス以降の出荷は、全量コンテナ出荷にしています。

パックごとに生産者を識別

食の安全・安心に対する関心が高まる中、パックごとに生産者の識別が可能となるシリアル番号を記載したイチゴを平成23年からはじめました。各生産者が安全・安心に対して責任を持ち、イチゴを栽培しています。

イチゴの豆知識

イチゴはレモンにも勝るビタミンC

イチゴの栄養価でもっとも注目されるのは、ビタミンC。ビタミンCというとレモンを思い浮かべる人が多いと思いますが、イチゴは、日常的なフルーツの中ではビタミンCをもっとも多く含んでいます。イチゴ100g中には約80mgが含まれ、ビタミンCの1日の栄養所要量は50mgなので、普通サイズであれば5~6粒食べれば1日に必要な摂取量をとることが出来ます。レモンは果汁100g(レモン2個分)でビタミンC45mgですからレモンの可食部よりもイチゴの方が多くなるわけです。
ビタミンCは、水や熱に弱く調理段階での損失が多いビタミンですが、生のまま食べられるイチゴなら効率よく摂取できます。イチゴを選ぶ時には果肉の色が鮮やかで、いたみがなく赤みの強いものが新鮮で良質です。ヘタをつけたまま洗ったほうがビタミンCが損失しません。また、口当たりがよいものの、糖質は柿の半分程度で、カリウムも100gあたり200mgと多く高血圧予防にも貢献します。